アスカーゴム硬度計FP型

特に軟らかい試料の硬さ測定で適切な指示値が得られるよう、大きなインデンタと加圧面を持ったデュロメータです。

アスカーF型と同様に、特に軟らかい試料の硬さ測定で使用される硬さ計です。加圧面形状が化粧用パフに合わせて小判型に設計されています。

近年はゲル状物質、軟質ゴムロールなどにも使用されています。

特徴

■押針(インデンタ)

押針の形状は高さ2.54mmの円筒形です。

■加圧面

試料と接触する加圧面は50mm×37mmの小判型なので、試料の上に置く形で安定した測定が行えます。

■選定チャート

選定チャート

デュロメータ(ゴム硬度計)は上図に示しているように、試料の種類に応じて様々なタイプが製作されています。ゴム用としてはJIS K 6253-3準拠のタイプAデュロメータ(アスカーA型)が最も一般的です。しかしながら硬度計は20~90ポイント間を指示している時、最も有意差が出るとされているので、例えばタイプAデュロメータで測定して90ポイント以上を示すような硬い試料にはタイプDデュロメータ(アスカーD型)を使用する方がよいでしょう。逆に、20ポイント以下を示すような軟らかい試料にはアスカーC型、もしくはタイプEデュロメータ(アスカーE型)を選定します。つまり、試料に応じた最も適切な機種を選定することが重要なのです。

仕様

測定目盛
0ポイント~100ポイント(262°目盛)
最小目盛
1ポイント(検定精度±1ポイント)
押針形状mm
高さ2.54 φ15円筒
スプリング荷重mN(g)
0ポイント
980(100)
100ポイント
1960(200)
加圧面中心穴mm
φ16
加圧面寸法mm
50×37(小判型)
外形寸法mm
約 幅50×奥行37×高さ81
重量g
300
用途
化粧パフ

オプション

置針付ゴム硬度計

置針により最大値の読み取りを容易に行うことができます。特に応力緩和現象の起こる試料(押しつけ直後に指示が下がるような試料)などの測定や、正面からの読み取りが困難な場合などに正確な測定を実現できます。